夢師アリス
ヤングコミック
1974年5月8日号〜12月11日号
原作:岡崎英生


子供たちがまだ幼かった頃は まだそこに家族というものがあった
お互いに信頼というものがあったし 愛情というものがあった
しかし、いまはそうではない。あの家には何もない。
バラバラな四つの心を抱いたバラバラな四人の人間がただ一緒にいるというだけのことなのだ・・・

「東京?ああ 20世紀の終わり頃までにそんな町が北半球に存在していたということは聞いているわ」
「なんてことだ 私達は・・・私達は家族を打ち壊して たった今 この家を出て行こうとしていたというのに!」
「カゾク? それどこの方言?」

夢使いのアリスによって 未来に幽閉された私達一家は 再び衣笠家の一員として秘やかな
憎悪に満ちた希望のない生活を開始しなければならなくなりました。
一度あれほどまでに自分の気持ちを追いつめてしまった私達にとって 家族という名の
共同生活は 一種の刑罰にほかなりません。
ああ あの「最後の晩餐」は いったい夢だったというのでしょうか?
それとも今が夢なのか?
・・・いつ壊れるかわからず しかし決して壊すことのできない私達の家族!
けれども今 私は「これでやっと普通の家族にもどたのかもしれない・・・」
とも思うのです・・・









