帯の男
ビッグコミック増刊号 1983年5月23日号

ここは東京・神楽坂。
芸者衆の帯を結ぶのが生業の帯師・橘源次郎。
華やかな花柳界に生きる女達の人間模様を静かに見つめる粋な男。
ある日、置屋の女将が新入りの枕芸者の身を預かって欲しいとやってきた。
女の名は多恵といい、何か事情があるようだ。
(第二話より)




源さんの巧みな技と風情が心にしみる、上村一夫晩年の作品。
女を描くことが多かった上村作品の中で、男性を主人公にした数少ない作品である。
今では少なくなった花街の儚さ・美しさを、早くして老成した上村が巧みな筆によって
描いている。
「一葉裏日誌」(小学館・文庫)に収録。
全6話。
